ダトウサウルス(Datousaurus)
ダトウサウルス
(Datousaurus)
ケティオサウルス科
全長14m 草食
ジュラ紀中期
中国四川省で発掘
名前には「リーダーのトカゲ」という意味がある。
ダトウサウルスの生態
がっしりとした箱型の頭、顔の正面にある鼻孔が小さいのが特徴のダトウサウルスは、ジュラ紀に生きた竜脚類の仲間である。
14mという全長は現代の動物から比べるとかなり大きく感じるが、それでもこの時期に繁栄した竜脚類の仲間(チュアンジエサウルス(全長27m)、クラメリサウルス(17m)、シュノサウルス(15m))等と比べると、中型といったところ。
ダトウサウルスが主食としていたのは針葉樹の葉。
しかし餌が不足する時期には、樹皮やソテツの幹、さらには水草等、植物性のものならなんでも食べる。
太く頑丈なスプーン状の歯は、硬い植物も食べる事ができ、胃の中の「胃石」を使って食べた植物をすりつぶし、発酵させて栄養とすることができる。
他の竜脚類同様、ダトウサウルスは長い首を持っているが上方にはあまり動かさず、左右への稼動範囲が広い。
住みかとしていたのは大河のほとりや大きな湖の回りの水が豊富な地域。
雄も雌も3年周期の繁殖期以外は単独で生活していたので、独立心、警戒心が強く、簡単に出会える恐竜ではない。
群れを作って肉食獣から互いを守る方法を身に付けていた他の種とは異なり、ダトウサウルスは単独で生活していたので敵に襲われやすく、餌や水を求めての大移動にも適応していなかったため、ごく限られた狭い地域にひっそりと暮らしていた。
そのため固体数が極端に少なく、ジュラ期当時に「レッドデータブック」があれば、絶滅危惧種として記載されていたことだろう。
ダトウサウルスはその大きな体に似合わず、森の中を移動する時もひっそりと大きな音を立てずに歩きまわる事ができる。
視覚よりも臭覚、聴覚がかなり発達していて、危険を感じるとすぐに退避行動を取るが、追い詰められると一転して攻撃に転じ、長い尻尾を振り回し、前足の爪で身を守る。
総排出孔のあたりにある分泌腺から出す液体(繁殖期のサインとしても使われている)は、敵となる大型肉食獣の鼻と目を刺激する、最後の手段として有効な武器になっている。

